3 真の力は口から
アリストテレスは「政治学」の中で「法律とは習慣である」と言っている。
この世は不完全な存在である人間とその意思によって成り立っている。
法律は自然や神が作ったものではなく、人々の繰り返しによる習慣によって成り立っているのである。
国や民族が変われば法も習慣も変わる。
機械や文章であっても人間が扱わなければ意味が無い。
機械の操作や文章の取り扱いでさえ習慣によってなされる。
習慣は法律であり、法律は習慣である。
習慣こそが人の文明文化を形作っているのである。
文明文化を変えたければ習慣を変える必要がある。
この自覚が必要である。
そしてそれは歴史によると「言葉」を原因としてなされてきた。
いかなる指導者も自らがすべてを成すわけではなく、必ずその言葉によって結果が導かれるからである。